2005年05月01日

美術と博物

ご存じのように、美術と博物は繋がっている。
通常「美術館」と公に名乗るためには「博物館法」を満たし通らねばならない。
例えばメトロポリタン美術館最大の所蔵はエジプト文明やアフリカ文明、アジア文明、もちろん日本の仏像も、いずれも世界遺産・国宝級だ。古代から人が必死に生き、表現し、発し続けた履歴。これは戦後の混乱から流出(盗難)したものを幾人かのバイヤーを経て当時、勢力のあったアビエイターのような冒険家や投資家・収集家から更に、所蔵品の増強にやっきになっていた、美の世界制覇を目指す国の学芸員のもとに渡り、それらの総意=似たものを一同に介したい欲から最も安定した財力を持つと見られた美術館のもとに集められる(高値で売買、もしくは提供される)ことになる。それが美術館の真の姿であるはずだ。
全ては切実な思いや危険な賭けの数珠繋ぎで、今がある。
そして、そんな背景など知らずとも私たちは、それらの作品に惹かれる。


些細な日常を通じて切実(≒狂気)に達したものでなければ生き残るはずがないと私が思う外的な理由はこういうところにもある。
自分自身を生きたいなら、発すること。
そこから全てははじまる。
posted by ume54 at 11:00| 福岡 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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